第12話「英雄回帰―アルゴノゥト―」あらすじ
ゼノスたちを罠に陥れ、異端児たちに「死んでくれ」と要求したヘルメス。その神意を聞かされ、グロスを中心とした一部の異端児たちが、ヘルメスの意図するまま―――地上で暴れ回る。
地上でのモンスターの暴走に大混乱に陥るオラリオ。異端児の爪が避難誘導中のエイナを引き裂かんと振り下ろされ―――
そして……ダイダロス通りでは、ただ一頭の獣が、その歩みを進めていた……夢にまで見た、ただひとりの男に遭うために―――
感想「3期最終話!ベルとアステリオスのバトルが盛り上がる!」
12話豆知識⑥
最終回特別仕様としてEDテーマ「Evergreen」は2番が流れました。話せない夢ならどうだっていい
繊細にお行儀よくなんていらない自由なままで
流れる風塞ぐ雑音を空に返し昇ってみようベルの一途な思いをsajou no hanaさんが爽やかに歌い上げて花を添えるエピローグになりました。 https://t.co/lhvJnSFeQ2 pic.twitter.com/tJLJMqu2hh
— ダンまちシリーズ アニメ公式@新OVA制作決定! (@danmachi_anime) December 18, 2020
ヘルメスの策謀
第11話のCパートから描かれ、第12話で実行されたヘルメスの策謀。
ヘルメスはベルを英雄として成長する姿をみたいので、今回のゼノス騒動で失墜してしまったベルの名誉を取り戻すべく、シナリオを描いていました。
それは一部のゼノスたちを生贄に、ベルが街の住民たちを守り名誉を取り戻すこと。
ベルたちに恩を感じていたゼノスたちは仲間に犠牲が出るとわかっていながらもグロスなどの好戦的なモンスターがヘルメスの案に乗り、街で暴れ回ることになりました。
結果としてはヘルメスの描いたシナリオはアステリオスとフレイヤ・ファミリアによって滅茶苦茶にされ、いい意味でベルの名誉の回復という目的が叶うことになりました。
しかしヘルメスのウラノスやヘスティアを騙し裏切ったという事実は消せません。
元から食えない男として振舞っているので、ヘルメスにとっては痛いところなどないのですが…
物語としてはアステリオスとベルの戦いは盛り上がるものの、唐突感があったかなと思ってしまいました。
前からアステリオスに「好敵手との再戦を渇望している」としゃべらせておけばよかったのかなと思っています。
またフレイヤ・ファミリアの面々は久しぶりで、詳しくない方は誰かわからなかったかなとも思っています。
黒いミノタウロス
第12話でベルと死闘を演じることになった黒いミノタウロスことアステリオス。
アステリオスのおかげで12話は盛り上がりましたね。
視聴していてやはりダンまちはこうでなくてはと思いました。
原作小説でも明言されておらず、匂わせる程度なのですが、アステリオスはかつてベルが戦い倒したミノタウロスの生まれ変わりですよね。
ゼノス共通の渇望も、「太陽の光をみてみたい」というものではなく、「好敵手との再戦を」望むものでした。
原作小説のほうでは結構な文量でこの戦いが描かれ、ベルとアステリオス共に全力を出し合った結果アステリオスが勝つという展開になっています。
アニメのほうも展開は一緒なのですが、ベルが終始劣勢だった印象を受けました。
アステリオスのおかげで久しぶりの完全敗北を味わい、また強くなりたいと願うことになったベルですが、懸念していた憧憬一途にも影響はなさそうです。
今後もベルの冒険と活躍に期待していきたいです。
総評
ダンまち第3期はゼノスの女の子ウィーネとダンジョンで出会い、ゼノスとの不思議な交流を経てから、イケロス・ファミリアの密漁という事件にあい、ゼノスをダンジョンに返すという物語でした。
物語の舞台がダンジョン内ではなく、人造迷宮とオラリオの街で繰り広げられ、守る対象がモンスターで敵は人というこれまでになかった作りとなっています。
ダンまちに求めるものは、ダンジョンの探索や未知との遭遇による冒険、そして主人公ベルの成長というもので、3期はこれがありません。
原作小説ではゼノスについての話も結構面白く読めるのですが、アニメとしてみると物足りなさが際立ちました。
これからダンまちを視聴してみようという方には3期からの視聴はおすすめできません。
新たな好敵手とこれからの成長を見たいので、出来ればアニメ4期に期待したいですね。
第12話の感想は以上です。