銀河英雄伝説 Die Neue These 第十話「幕間狂言」あらすじ
フェザーン自治領に駐在中の帝国高等弁務官レムシャイド伯は、自治領主ルビンスキーから、自由惑星同盟軍が帝国領内への大規模攻勢を企図しているとの情報を入手。
帝都オーディンへと報告した。銀河帝国宰相代理のリテンラーデ侯は軍功を重ね続けるラインハルトを警戒しながらも、その力を同盟軍迎撃に利用しようと目論む。
第十話の感想「決戦の舞台は整った!(総集編ではありません!)」
フェザーン自治領の自治領主アドリアン・ルビンスキーが帝国高等弁務官のヨッフェン・フォン・レイムシャイドに自由惑星同盟軍が帝国領内へ大規模攻勢を企図している情報を流すところから第十話は始まります。
自由惑星同盟に傾いた軍事バランスの均衡を銀河帝国軍へ情報を流し攻勢を防ぐことで元に戻そうとしているようです。
ある意味ではこの大規模攻勢はフェザーン自治領が起こしたと捉えることもできるのではないでしょうか。
フェザーン自治領もやはり、この銀河英雄伝説において銀河帝国と自由惑星同盟軍の戦争に参加しています。
武力ではありませんが、財力や情報を渡し裏でコントロールしているようです。
この事を銀河帝国はもちろんですが、自由惑星同盟側は知っているのでしょうか?
最高評議会の誰かは繋がっているかと考えられますが、軍部や公にはなっていないように思います。
銀河帝国側はラインハルト・フォン・ローエングラムにこれ以上の武勲を立てて欲しくはないと思っているようです。
しかし使えるものは使えるうちに使おうと警戒しながらもラインハルトをこの作戦に採用するようです。
忌避されているきらいがあるラインハルトですが、ラインハルトの実力といつでも切り捨てても良いとされる立場から他に選択肢がないようにも思います。
自由惑星同盟軍側は「イゼルローン攻略の代償が少なすぎたのか」とヤン・ウェンリーのセリフがあるように、自由惑星同盟軍側は被害が全くなかったイゼルローン要塞攻略の結果を受け、大規模攻勢の作戦が立案され、その準備を開始します。
ヤン曰く選挙のせいで立案されたと言っていましたが、軍内部にも野心に燃える者が多くいるようです。
会議内で大演説を演じたアンドリュー・フォークもそのひとりではないでしょうか。
アンドリューの作戦は「大群を持って帝国領土の奥深くへ侵攻する」とそれだけで具体的な案が全くありませんでした。
希望や専制政治への打撃、攻勢にでる機会が今である、自由、正義、武人、大義とアンドリューが語る言葉は抽象的で勝利と口にはします。
しかし、そこへ至る為の戦術や戦略がありませんでした。仕事をするタイプの無能でしょうか。
アレックス・キャゼルヌにも補給に関しては総司令官のラザール・ロボスに丸投げされてしまいます。
キャゼルヌはイゼルローンでのヤンのお願い等、無理難題を押し付けられるところがあるのか苦労が絶えませんね。補給は敵地での現地調達。
かなり無茶苦茶な作戦ですよね…。
銀河帝国側のラインハルトは自由惑星同盟の迎撃作戦を、ただ退却させるだけではなく、更に銀河帝国軍側から攻勢にでる姿勢です。
最後にパウル・フォン・オーベルシュタインが説明しているところで描写は終わってしまいました。
いよいよラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーが互いの力を認めぶつかり合います。
いよいよ物語が盛り上がりアツイ展開となりましたが、次回「死線[前編]」が待ち遠しいです。
銀河の歴史の一頁ASSORTの用語解説コーナー
Youtubeで公開されている公式告知番組「銀河英雄伝説ASSORT」の第12回はナレーション下山吉光生朗読「幕間狂言」用語解説(自由惑星同盟最高評議会&トラバース法)という内容です。
自由惑星同盟最高評議会は国防委員長なんてのはわかりますが、人的資源委員長なんてネーミングはすごいインパクトですね。
トラバーズ法とは漢字で書くと軍人子女福祉戦時特例法だそうです。ユリアン・ミンツの受けている法律の制度だそうです。
ユリアンは顔良し・頭良し・運動神経も良し・性格も良しだそうです。
ちなみにフライングボールについても解説されています。黒子のフライングボールに期待ですね(笑)
第十話の感想は以上です。
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