この記事ではゴールデンカムイの感想や考察について書かせていただいております。あらすじはネタバレしておりますので、動画配信サイトなどで視聴後にお読みいただくことをおすすめ致します。
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となっております。15巻に関しましては、再販されておらず中古を探すことになります。
それではゴールデンカムイのあらすじや感想や考察をさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
第18話「阿仁根っ子」
杉元たちが大雪山を下山している頃、谷垣の一行はとある町で電報を受け取る。フチが死装束を用意していると知り、アシㇼパを連れ帰る役目をあらためて心に刻む谷垣。
そのとき、彼の脳裏に役目を欲していた過去の自分がよぎり、鶴見中尉に身の上を語った夜の記憶が蘇る。
マタギだった頃の谷垣には、賢吉という同じマタギの親友がいた。
妹のフミが彼のもとに嫁ぎ、そのことを喜ぶ谷垣。
だが、その幸せは唐突な終わりを迎えるーー。
燃え落ちた家の中で、遺体となって見つかったフミ。
その胸には刺し傷があり、付近からは姿を消した賢吉の刀が見つかった。復讐を誓った谷垣は、噂を頼りに第七師団への入隊を志願する。
だが、賢吉の消息はようとしてつかめず、出征先の旅順で彼を発見したときには、すでに瀕死の状態となっていた。
賢吉から妹の死の真相を聞かされ、やり場のない虚しさに襲われる谷垣。
故郷もマタギとしての人生も捨てた彼にとって、それは生きる目的を失うことでもあった。
終戦後、そんな谷垣に親身に接し、居場所を与えたのが鶴見中尉だったのである。
これまでの過去と決別し、旅路を急ぐ谷垣。
そして、釧路付近の湿地帯で一行は杉元たちとの再会を果たす。
感想「語られる谷垣源次郎の過去の物語」
第七師団から逃れた杉元佐一達
旭川第七師団の追手から大雪山へ逃げ込むことで逃れることに成功した杉元佐一達。
第17話で孤立してしまっていた杉元佐一とアシㇼパは無事に尾形百之助と白石由竹と合流できたようでよかったです。
杉元佐一の提案からまだしつこく追ってくると予想される旭川第七師団を出し抜く為に大雪山を十勝地方へ下山することにします。
小樽からの電報
電報を読む谷垣源次郎
一方でアシㇼパを探す谷垣源次郎達はフチの様子を電報で知る事となります。
アシㇼパの叔父から送られてきた電報の内容は
「フチライクルシユクヲツクル」
と言うものでした。
『ライクルシユウ』とはアイヌの言葉で死に装束を意味し、フチは自分の死期を悟り死に装束を用意し始めたと言う事だったのです。
この事実に衝撃を受けた谷垣源次郎とチカパシでしたが、谷垣源次郎はチカパシに「心配するな。必ず無事にアシㇼパを連れて帰ってフチを元気にさせる。それが俺の役目なんだ」と言いチカパシを励まし自分を奮い立たせるのでした。
「それが俺の役目」という谷垣源次郎の言葉はどこかひっかかるものがあり、自分の母をフチに重ねているような描写も見てとれます。
「俺の役目」と谷垣源次郎が何を抱えこんでいるのか気になりました。
数か月前
谷垣の話を聞く鶴見中尉
鶴見中尉との会話の中でマタギに伝わる『カネ餅』という食べ物の話から谷垣源次郎の過去が語られることとなります。
数日間動けなくなってしまった谷垣源次郎と青山賢吉
故郷でマタギの仕事についていた谷垣はある日、獲物を追う中で山の天候の急変によって、青山賢吉という男と共に岩場の洞窟に避難し数日間動けなくなってしまいました。
なんとかその窮地を脱した二人はその後青山が谷垣の妹と結婚し義理の兄弟となります。
集落より少し離れた山の少し高いところで二人で暮らす谷垣の妹フミと青山でしたが、ある日、そのフミが刺され二人の暮らす家が全焼するという事件が起きました。
その後青山を見たものは一人もおらず、彼を妹の敵として谷垣源次郎は復讐に取りつかれ、青山が入隊したと噂があった北海道の第七師団へ入隊を決めます。
農作業と訓練の間で青山を探す谷垣源次郎でしたがなかなか青山は見つからず、そんな中で彼は故郷で母が亡くなったという報せを聞きます。
妹の事件と谷垣源次郎自身が戦争へ行ってしまったことで心労が重なりその結果だったようです。
そのことが更に強く谷垣源次郎を復讐へ駆り立てます。
しかし谷垣源次郎の考えとは裏腹に旅順での戦争では青山を探す余裕はありませんでした。
そんな彼の意思とは無関係に偶然にもロシア兵から身を挺して仲間を守った青山と谷垣源次郎は再会し、彼の最後の懺悔を聞くことでフミとの事件の真相が明らかになります。
事件の真相
青山の作中のセリフから事件の真相が明かされました。
フミはある日、疱瘡にかかってしまい、そんなフミを放っておくことができなかった青山はフミの共犯者となってフミの言葉通りの事を実行しただけだったのです。
谷垣家の身内から疱瘡を発症したものがでたと集落に広まれば谷垣家は村八分にされ、生活もままならなってしまうと家族の事を憂いたフミと話し合って決めたことだったのです。
自分の手でフミを殺めてしまったことはその後疱瘡にを発症しなかった青山を罪悪感で苦しめていました。
そんな青山は自分の死に際でさえも故郷の谷垣家のことを思い真実を伝えてくださいと言うのでした。
青山が『自分の役目』を見つけ命を使い切ったという経験から谷垣源次郎自身も「自分の役目とは何だろう」という事に囚われその後も彷徨い続けていたようです。
やっとアシㇼパ達を見つける谷垣源次郎達
踊るアシㇼパを眺める杉元佐一達
サロルンリムセという鶴の舞を見せるアシㇼパ達を釧路湿原で発見した谷垣源次郎達。
やっとアシㇼパ達に谷垣源次郎は追いつきました。
彼は『自分の役目』を見つけることができたのかと疑問に思います。
また両者の変わってしまった陣営の動きに話すことはたくさんありそうだなと思いました。
普段はコミカルなギャグの描写が絶えないゴールデンカムイという作品ですが、戦争を生き残ったという暗い影があり第18話ではそこを強く意識させられました。
Topics
その他まとめです。
カネ餅
阿仁マタギに伝わる携行食。丸い形のものと楕円状のもの2つを1組にして携行する。丸い餅は太陽を、楕円の餅は月を意味している。米粉に水を加え味噌や塩を混ぜ、葉に包んだ後に蒸し焼きにする。味付けは各村落によって違い、谷垣の故郷では味噌を使う。更に谷垣は自分のものには胡桃を混ぜた工夫を凝らしていた。
各陣営の状況
現在地
- 杉元陣営:釧路湿原
- 鶴見陣営:?
- 土方陣営:?
刺青所有状況
- 杉元陣営:6
- 鶴見陣営:2+偽物5
- 土方陣営:7
未発見の刺青人皮
12/24
第18話の感想は以上です。