この記事ではゴールデンカムイの感想や考察について書かせていただいております。あらすじはネタバレしておりますので、動画配信サイトなどで視聴後にお読みいただくことをおすすめ致します。
ゴールデンカムイの動画配信サイトや無料視聴方法は?
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となっております。15巻に関しましては、再販されておらず中古を探すことになります。
それではゴールデンカムイのあらすじや感想や考察をさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
ゴールデンカムイ第2期7話(19話)「カムイポプニレ」あらすじ
谷垣の一行と合流後、杉元たちは近くにあるアイヌコタン(村)に立ち寄る。
谷垣からフチのことを聞かされ、その身を案じるアシリパ。
彼女を気遣い、杉元は一度故郷に帰ってはどうかと提案する。
だが、強い覚悟でこの旅に臨んでいるアシリパにとって、もはや引き返すという選択肢はなかった。
自分の未来のために前に進もうとする彼女の決意を受け止めた杉元たちは、のっぺら坊のいる網走監獄に向けて再び出発するッ!
一方その頃、小樽を訪れた鯉登少尉は、信奉する鶴見中尉から旭川の本部で起こった出来事の報告を求められていた。
白石に逃げられた失態の埋め合わせとして、彼の刺青人皮は写してあり、鈴川の刺青人皮も入手したことをアピールする鯉登少尉。
そんな中、尾形が杉元らと行動していると知った鶴見中尉は、尾形と彼の父親である元第七師団長・花沢中将との関係に思いを巡らせる。
花沢中将は二〇三高地での被害の責任を取って自刃したとされたが、真相は違っていた。妾の子ゆえに父の愛を受けずに育った尾形が、自殺に見せかけて殺害したのだ。
裏で糸を引いていたのは他でもない鶴見中尉であり、そこには第七師団の結束を強める狙いがあった。
感想「アイヌのカムイの考え方と尾形百之助という人物」
近くの森で狩りをしていた釧路のアイヌ達。彼らのコタンに谷垣達を招待する。
アシㇼパ達と合流した谷垣源次郎
第18話の最後でやっとアシㇼパを見つけることができた谷垣源次郎達との合流から第19話の物語ははじまりました。
アシㇼパ達を見つける前に森にいたアイヌ達に聞き込みをしていたことでそのアイヌ達からコタンへ招待された谷垣源次郎達。
チカパシがアシㇼパを一緒にコタンに遊びに行こうと誘ったため、アシㇼパもその提案に乗り杉元佐一に「行こう杉元。熊の鍋が食べられるぞ」と言い一行はちかくにあるアイヌのコタンへ行く事になりました。
チカパシがインカㇻマッと谷垣源次郎の関係を説明したときにはまだその設定続いていたのかと思ってしまいました。
杉元佐一達と一緒にいた尾形百之助を見て「なぜここに…」と真剣な表情になる谷垣源次郎でしたが、チカパシの説明を真に受けたアシㇼパに酷い表情で見られてしまいます。
アイヌにとって働かない男というのはかなり評価が低いのでしょうか。
まぁ世間でヒモの評価は低いのは当たり前ですが…。
カムイホプニレ
アイヌ達のコタンで行われていたのはカムイホプニレという儀式でした。
第19話のタイトルにもなっているカムイホプニレですが作中でアシㇼパが説明してくれています。
アシㇼパ「カムイホプニレは神の出発という意味の儀式で狩りによって獲った熊を送るものだ。檻で育てた飼い熊を送るイオマンテとはまた別の儀式」
とのことです。
当然の事なのかもしれませんが、このようにアシㇼパがアイヌの事を説明してくれる描写が挟まると、アシㇼパは自分の属するアイヌという民族の風習やその考え方を深く理解しているのだなと思います。
アイヌの風習をそれを知らない人に共通の言語で説明するのですから、根本までしっかり理解しているという印象を受けてしまいます。
それを聞いていた杉元佐一がいきなり「オオオオホーイ」と叫びはじめたのには笑ってしまいましたが…。
この掛け声も『オココクセ』という名前があり、火の神様に熊が捕れたということを報告するという意味があるそうです。
その後もアシㇼパが説明してくれたアイヌとカムイの付き合い方ですが、カムイの世界でも金には価値があるという話でしたので作品タイトルのゴールデンカムイにも関係していそうな事柄でした。
谷垣源次郎から伝えられたフチのこと
フチのところへは戻らずにこのまま網走に行くと宣言するアシㇼパ
コタンで熊鍋を振舞われた杉元佐一達ですが、その席で谷垣源次郎が「アシㇼパ。お前に大事な話がある。俺はフチの事をお前に伝えにやって来た」とここでやっと本題を伝えます。
しかしその話を傍らで聞いていた尾形百之助は谷垣源次郎の事を鶴見中尉からの監視だと疑います。
1度は本気で殺し合いをした尾形百之助と谷垣源次郎ですが、その二人の谷垣源次郎が一緒に山に入った第七師団の戦友を殺害したという疑いは、杉元佐一によって晴らされることとなります。
その話を聞いても尾形百之助は一切言及せず谷垣源次郎が伝えた現状を冷めた取り方をしてしまいます。
たしかにたかが夢の出来事ですね。
しかしフチは夢占いを本気で信じていると語るアシㇼパに杉元佐一は一度フチの元へ帰ろうと提案しますが、言い方に問題があったのかアシㇼパは未来の為に進むんだと言いこのまま網走へ向かうことを宣言します。
二瓶鉄造
コタンのアイヌ達は谷垣源次郎の担ぐ村田銃を見て二瓶鉄造の事を語ります。
そして銃につけられた傷の理由は二瓶鉄造の息子が戦地で人を撃ったときに刻んでいったものだということがわかりました。
谷垣源次郎のようにマタギを捨て戦争へと行ってしまった息子を二瓶鉄造も持っていたのです。
そして二瓶鉄造は谷垣源次郎を未だ捕らわれていた兵士からマタギへと戻してくれました。
いつの間にか谷垣源次郎は人と関わり過去との因縁に決着をつけ今新たな目標を掲げて歩きだすという主人公並みのエピソードを背負っていますが、これも伏線なのでしょうか?
何故か後をつけていた猟犬のリュウが現れ、そのリュウの事情を察した杉元佐一は涙を流してリュウに抱き着こうとします。
「リュウお前なんて健気な…」とキラキラしながら優しくリュウに触れようとした杉元佐一でしたがリュウに噛まれてしまい、その後の杉元佐一の熱い掌返しには笑ってしまいました。
谷垣源次郎が「アシㇼパが目的を果たすまで俺も付いて行く」と言った事で新たな旅の同行者が3人増えかなり大所帯になってきた杉元佐一一行ですが、これからの旅ではどんな困難が待っているのでしょうか。
鶴見陣営
若き日の鶴見中尉の写真をみてもう少し早く生まれていれば自分もご一緒できたと語る鯉登少尉
小樽に拠点を置き第七師団を率いている鶴見中佐ですが、先日白石由竹を取り逃がしてしまった鯉登が鶴見の元を訪れていました。
相変わらず早口の薩摩弁はまったくわからず、今回からは字幕さえもありませんでしたが、鯉登が鶴見に心酔していることはわかりました。
江渡貝の時といい、今度は鯉登と月島軍曹も間に挟まれ苦労が絶えませんね。
鶴見の指示によって旭川からの任務から外された鯉登は新たに鶴見の直轄の隊へと加わることになりました。
また鯉登によって鈴川の刺青人皮が回収され鶴見陣営は1枚の刺青人皮の回収に成功します。
回想で自らの過去を語る尾形百之助の姿
鯉登の報告から尾形百之助の裏切りを知った鶴見の回想という形で尾形百之助の過去が明かされることになりました。
最初は谷垣源次郎と同じように鶴見に尾形百之助が独白しているのかと思ってしまいましたが、手についた血や尾形自身の傷からそうではないのだなとわかりました。
彼の回想から尾形百之助という人物は戦争で歪んでしまったのではなく、子供の頃からどこか冷めていて歪んでいたことがわかります。
更に鶴見のことを人の心に漬け込む「たらしめ」とみる尾形百之助ですが、現在置かれている状況での本音はどうなのでしょうか。
彼が何を目的に動いているのかが今後の物語の展開に繋がるのではと予想しています。
その他まとめ
その他のまとめです。
あんこう鍋
尾形百之助の地元では庶民的な鍋で彼の母が作っていたように家庭料理のひとつとして親しまれる料理。
各陣営の状況
現在地
- 杉元陣営:釧路
- 鶴見陣営:小樽
- 土方陣営:?
刺青所有状況
- 杉元陣営:6
- 鶴見陣営:4+偽物5
- 土方陣営:7
未発見の刺青人皮
12/24
第19話の感想は以上です。